ジョンソン株式会社

知って得する、世界のテーブルマナー

訪日する観光客が年々増えている中、レスランなどで外国の人と隣り合わせになる機会も多くなってきました。そんなとき隣からの視線を感じて、いつもは当たり前と思っている食事のマナーが心配になったことはありませんか。そこで今回は、ところ変われば作法も変わる“世界の食事マナー”をご紹介。知っているだけでたがいの理解が深まり、友好も広がるテーブル作法を特集しました。

麺をすすると外国の人に嫌われる!?意外と違う世界のテーブルマナー。

ここ最近世間で話題となったのが「ヌードルハラスメント」という言葉。日本人が麺をズズッとすする音を「不快に感じる」外国人が想像以上に多いことを、twitter上のある日本人ユーザーがこうした造語で取り上げたことから物議を醸すことになりました。確かに欧米を中心とする諸外国では、食事の際に音を立てるのはマナー違反であることは確か。しかし、ところ変われば食事の作法も変わり、麺はすすって食べるのが日本の食文化であることも否定できません。こうしたマナーの違いはおたがい様、目くじらを立て合うのは無粋なものです。ここは国の文化の違いを理解することから努めてみませんか。まずは基本のNGマナーだけでも頭に入れておきましょう。

1.食器を手で持って食べるのは世界では少数派

ご飯や汁物を口にする時、茶碗やお椀を手に持って食べる私たち日本人。ところが韓国ではご飯の入った茶碗を持ってはいけません。食事中は食器に触らず、おかずやキムチを取るときは箸、ご飯や汁物を食べるときはスプーンと使い分けるのがマナーです。では中国はどうかと言えば、ご飯茶碗は手に持ってもOKですが他の器はやはり持ち上げません。茶碗に直接口をつけて食べることもいけないとされています。西洋料理は皿を持ち上げて食べることはありませんから、器を手に持つ和食のスタイルの方が世界では圧倒的に少ないようです。

2.乾杯のときグラスはどうするのが正式?

食事を始める際の合図としてもお馴染みの乾杯。音を立ててグラスを合わせる光景をよく目にしますが、実はこれ、正式なマナーではありません。グラスを目の高さに上げ、軽く会釈をしてから一口飲むのが正解。正式な会食の場や素敵なレストランで食事するときは、忘れず実践したいマナーです。

3.食事の最中に音を立てない

食べ物を咀嚼するときも、ナイフやフォーク類を使うときも、食事の最中に音を立てないことは世界における基本的マナー。もちろん日本も例外ではありません。ただ、麺をすすって食べる習慣のある私たちは、パスタやスープなどもつい音を立てて食べてしまいがちです。たとえ日本国内であっても、イタリアンレストランでパスタをズルッと食べるのはNGなので気をつけて。

4.世界の国のいろいろな習慣&マナー

その国独自の食事のマナーは意外と知られていないもの。会話のネタにもなる習慣をピックアップしました。
  • お酒を飲むとき、目上の人の前ではグラスを隠しながら、体や顔を横に向ける。(韓国)
  • 満腹を示すために料理は少し食べ残す。(中国)
  • 出されたものは全て食べる。(インド)
  • ジャガイモはフォークでつぶすように切る。(ドイツ)
  • カプチーノなどのミルク入り飲み物はお腹にたまるので夕食後に飲まない。食後の飲み物はエスプレッソというのが一般的。(イタリア)
  • パスタはフォークだけで食べる。(イタリア)
  • 毎食後にデザートを食べる。(フランス)
  • フォークは取分け用としてのみ使い、食事はスプーンを使う。(タイ)
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