家庭の火力でも十分！中華のプロの味をおうちで再現

おうちの食卓でもお馴染みの中華料理。
でも本格的な味は、家庭用コンロの火力では難しいと思っていませんか。
ただ、諦めるのはちょっと待って！
今回はプロの味に近づける、
ちょっとしたコツとテクニックをお届けします。

回鍋肉（ホイコーロー）や青椒肉絲（チンジャオロース）、
酢豚など、中華の炒め物はごはんとの相性も抜群。
家族からのリクエストも多いメニューです。
お店のように野菜はシャキシャキと食感を残し、
お肉はカリッとジューシーに仕上げるには、手早く加熱するのが何より大切。
そのための調理のコツをまとめました。

具材を同じ大きさに切ることで、火の通りを均一にして調理時間を短縮。野菜や肉は薄切りにすると、火の通りが早くなります。

中華料理＝強火のイメージがありますが、それは中華鍋を上手に使いこなすプロの話。家庭のコンロでフライパンを使う場合は、まずは油を引いたフライパンを十分に熱することから調理スタート。あとは鍋底にまんべんなく火が当たる中火で炒めるだけでOKです。

フライパンを火元から離して振ると、火の当たっている部分が少なくなってしまいます。するとフライパンの中の温度が下がって、具材がベチャつく原因に。フライパンや鍋は振らず置いたままにしましょう。

最終段階の味付けに入ったら、より素早く手際よく。あらかじめ必要な調味料を用意し、全部合わせておくと無駄がありません。最後に一気に投入することで香りが立ち、風味が増します。

中華料理のプロが炒め物をする際に行うのが、熱した油に食材をさっとくぐらせる「油通し」。素材の表面を油でコーティングすることで、後の工程で油を吸いにくくし、肉や野菜の水分やうま味が流れ出るのを防ぎます。使う油の温度は、野菜は170℃前後、肉類なら120℃前後。鍋に材料が浸るぐらいの油を入れて熱したら、材料を入れムラなく火を通し、網酌ですくって油切り。これで仕上げの調理はさっと炒めるだけでOK。

油通しで使った油の処理は、廃油処理剤「テンプル」がおすすめです。「固めるテンプル」は、調理後の熱い油（約80～90度）を1包で最大600mlまで固めることができ、多めの油を使用した際に便利です。一方、「吸わせるテンプル」は冷めた油を1枚で約110ml吸収できるため、少量の揚げ焼きなどの後処理に適しています。いずれも、処理後は袋に入れてそのまま可燃ごみとして廃棄可能で、手軽に油処理が行えます。